monetのこと

生まれはモネの命日でしてぼんそわぁ

痛み


一年前の今を覚えてる?
今の私は違うことを毎日感じて生きているよ

私は前より一人が平気になった
一人でご飯を食べること
授業を受けること
サボること
お酒を飲みながら泣くこと
映画を観ること
お気に入りのカフェに行くこと

孤独を知ったよ
一人の男の子と出会ってから
彼はとても心が繊細で、私と心でのものの感じ方が似ている
自然が好きで、ちょっと変わった音楽が好き、
ゆっくり本を読むことが好きで、一人が好きだった
周りをよくみていて、同世代の男の子より落ち着いているようにみえた

彼に会ったのは、ある冬のイベントで、ちょうど今日みたいに寒い夜だった
目が合ったときにきっと彼とはなにかある、そう思った

帰り道、二人のことをたくさん話したね
電車を待っているとき、ずっとずっと電車がこなければいいのにって
私の話を聞いてくれたし、彼は笑ってくれた
彼の話を聞いたし、私は笑った
ちょっとした優しさ、しぐさ、におい、全てが愛おしかった

二人は春を迎えた
彼にたくさん触れた、二人にしか分からない感情を二人で共有した

桜道を二人で手をつないで歩いたり
コンビニに寄って二人でカップラーメンを選んで
味の好みが合わなくてちょっと言い合って
二種類買ってはんぶっこしようねって約束したりした

そんなささいな幸せを少しずつはぐくんでいた
二人だけの秘密もある、気持ちがいいこともした

その時の二人は二人にしか分からないよ
今まで感じたことのないような安らぎを感じたし、 
やっと出会えたなって思った

ずっとずっと昔どこかで会ったような気持ち
彼は私のことを愛してくれたし
ずっと大切にしてくれると思ってた
だけど春は音もなく崩れ去った
永遠なんてなかった

最後の彼はまるで別人で冷たい顔をしていた
はじめてあった時の彼は遠くへ行ってしまった

あの時に会った彼は二度と帰ってこないと確信した
二人にしか分からない感情は、二人にも分からなくなってしまった

今までの二人で分け合ってきた思い出はどこに消えたのかは誰にも分からないし、
一生分からないし、分からなくていいんだと思った

最初は大人で優しい人だなって思った
けど違ったよ
優しいけど弱くて悲しいことから目を背ける
自分だけの弱さ、悲しさをかかえていて
ずっとずっとそれらから逃げていたし
これからも逃げ続けていくのだろうと思った

ずっとずっと愛してほしかったし
私だけをみていてほしかった
季節が変わって夏になった

その時ふと気づいたの
私は相手にしてほしいことばかりを求めてた
これは恋でもなんでもない依存だったと

何してほしい、こうしてほしい、愛してほしい、
相手を思いやる余裕は少しもなかった
ずっとどうしてって思っていたけれど

私は気づいたよ
自分を大切にできてなかったんだなって
結局自分を守れるのは自分だけで誰も守ってはくれない
自分の足で立って歩かなきゃ、誰かに幸せにしてもらうじゃなくて
まずは自分一人で幸せになること
そのときにはじめて相手を思いやる心が生まれると
一人でいて幸せな人と一人でいて幸せな人が出会ってはじめて幸せが生まれるんだよ

完璧じゃなくていい頑張りすぎない
逃げるんじゃなくて完璧ではない自分と向き合うこと
わたしはわたしのままで充分愛されているんだよ

誰かのために生きなくていい、誰かに好かれるために生きているんじゃない
誰かのためじゃなくて
自分が好きな自分になること
まずは自分を大切に
あなたなら大丈夫だから

日々に感謝する
息を吸って生きているだけで凄いことなんだよ
彼に感謝を伝えよう
彼も自分も許そう

あなたが学んだのは悲しいことばかりじゃない
恋と依存の違い
人に愛されること
人を愛すること
永遠はないこと
永遠はつくること
気持ちがいいこと
自分を愛することを知ったね

あなたなら大丈夫
またきっと彼じゃない誰かに出会えるよ
一年後のあなたが笑って生きていたらなって
今の私は思っているよ

p.s.二年前の今を覚えてる?